仕事に使える?フリー素材サイト
世の中にはフリー素材を提供しているサイトがたくさんありますね。
代表的なのは「いらすと屋」さんでしょうか?
でも、仕事として作るクリエイティブにさすがに「いらすと屋」さんは使えないですよね?
プロなのにフリー素材使ってるの?
いらすと屋って無料の素材でしょ?それでお金とるの?
なんて言われそうですよね。
そこで、私がよく使っている、しかもプロっぽい素材サイトと、使用例をご紹介します!
パーツのデザイン
シンプルなモノクロアイコンなら、ICOON MONO
https://icooon-mono.com/
こちらのサイト、シンプルかつ使いやすアイコンがそろっています。
かなり色々なサイト等で使用されているのを見かけるのですが、シンプルがゆえにフリーアイコンっぽくないのがいいところです。
(つまり、それだけ全体のデザインになじんでしまうということ)
カテゴリごとに分られているので、似た様なアイコンを探したい時などは便利です。
カラーのアイコンなら FLAT ICON DESIGN
ICOON MONOと同じシリーズですが、こちらはカラーバージョン。
影の付け方に特徴があるのですが、aiデータも提供されているので、イラストレーターがあれば、編集も可能。
私はこの影の付け方が好きで、自分でアイコンを作る時も真似させていただいています。
誰かのいい所は、全然真似してオッケー!
時々、デザインに関して「真似された〜」「パクられた〜」と言っている人がいるのですが、それってそもそもあなたの完全オリジナルですか?って言いたい!
そもそもデザインやイラストは社会の中にあって機能するもので、過去のデザイン、イラストから脈々と繋がれた連続的なものだと思います。
例えばハートマーク。心臓という形を置き換えるための記号として使われたり、愛情をイメージする表現として使われたりします。
でも、実際の心臓の形とは違いますよね。ましてや愛情に形なんてありません。
過去の誰かがわかりやすくデザインしたものです。
それを私たちは当然の様に使わせていただいています。
誰がデザインしたかは知りませんが、これだけ全世界で使われてるってすごいことですよね。真似されてこそ、一流デザイナーだと私は考えています。
とはいえ、著作権には充分配慮してくださいね。テクニックは真似していいというお話です。
おなじシリーズですが、吹き出しデザイン、フレームデザインもとても使いやすいです!
吹き出しデザイン
https://fukidesign.com/
結構「ふきだし」って使いません?セリフとして使うのはもちろん、注目して欲しい情報なんかを吹き出しにすることって多いですよね。その時に使う吹き出しデザインって、全体のテイストに合わせないといけないんですけど、どういう感じにしようかなって考える手間を省いてくれます!しかも、毎回同じような吹き出しを使ってると、ワンパターンだなってクライアントさんに思われそうですしね。
こちらの「フキダシデザイン」は本当にいろんなテイストの吹き出しがあり、しかもAI形式のデータもダウンロードできるので、ちょっとサイズを調整したりも可能です!
吹き出しのデザインを変えるだけで、ちょっと雰囲気も変わったりしますしね。ぜひ使ってみてください!
フレームデザイン
https://frames-design.com/
フレームのデザインのパーツとしてよく使いますよね!
っていうか、フレームがしっかりデザインされていたら、あとはバランス良く情報をレイアウトするだけで、バナーとかショップカードのような小さなデザインは完成できちゃうかもしれないです!
「Frame Design」では、全体を囲むような大きなフレームから、リボンの中に文字を入れるようなデザインやよく使うメダルデザインなど、とってもたくさんの種類が用意されています。
こちらもAIデータがダウンロードできるので、形や色を調整して使えます!
メインの写真やイラスト
イラストAC・写真AC
https://www.ac-illust.com/
イラストAC・写真ACは、無料で使える素材も多く、日本人のクリエイターさん達の作品ばかりなので、仕事に使うにはぴったりです。
例えば、美容系のチラシに使うなら…
やっぱり日本人モデルさんがいいですよね。
ときどき外国人モデルさんを使ったエステサロンのサイトなんかを見かけますが、ちょっと怪しささえ感じてしまいます。
私のクライアントさんで、自宅でジェイシャルサロンをやっていた方がいたのですが…
その時使ってらっしゃったショップカードが、若い外国人女性が寝転んでフェイスマッサージを受けている写真が全面にレイアウトされていたデザインでした。
そして、胸元はバスタオルを巻いただけ。胸の谷間がモリっとした感じで見えてました。
誰が作ったんですか…このカード…
確かに、ちょっとお高めのファイシャルサロンだったので、こういうゴージャスな女性がいいって判断されたのかもしれませんが、あまりにも現実離れというか、お客様の視点になったら、目指すのはこういう人なの?って思いませんか?
ターゲットにあったモデルさんを使うというのは、絶対条件です。
もちろん、モデルさんを雇って撮影できればベストですが、そうすると、なんだかんだ20万円以上はかかるかなぁ。
そう思うと、この写真ACは素晴らしいです!
日本人モデルさんの写真も多数あるので、ばっちりです☆
気をつけなければいけないのが、ものによっては有料ということがあります。
だいたいはサイズの大きい写真なんかが有料になっていますね。
印刷物の場合は、サイズがきちんと決まった後に、適切な大きさの画像を購入するように注意してください!
世界中の無料写真が検索できるODAN
ODANは世界中の無料写真を検索できるサイトです。
気をつけなければいけないのが、「無料だけども商用利用はできない」という写真があるということです。
検索窓にワードを入れると、その下に「商用利用可の無料写真素材のみ」というチェックボックスが出てくるので、必ずここにチェックを入れて検索してください。
商用利用で許可されていることは
1.一度ダウンロードした後は、永久的に何回でも使用可能
2.商業目的および非商業目的
3.写真のクレジットは必須ではありません(ただしクレジット表示していただけると幸いです)
許可されていないこと
1.類似又は競合するサービスを複製する
2.写真を「そのまま」流通させる
3.機微を要する題材を説明する(「本文とは直接関係ありません」など、免責事項を追加する場合は除く)
4.写真をデジタルテンプレートや機械学習、AI、生体認証技術で使用する
ちなみに、検索後のページに「iStockでプレミアム関連写真を閲覧する」という項目で、似たような画像がたくさん出てきます。
この画像は「iStock」という写真販売サイトの商品なので、有料になります。
(ようするに、これが売りたいんですよね。たぶん)
なので、あくまで無料で使いたいという方は、釣られないように注意してください!
有料だけど、超高品質なアマナイメージズ
https://amanaimages.com/home.aspx
アマナイメージズは、老舗のレンタルフォト会社です。デジタル化する前は、図書館のような感じで写真のポジフィルムが棚に入っていて、そこにいって写真を探して受付でお金を支払ってポジフィルムを借りるというシステムでした。懐かしいなぁ〜
今はもちろん、デジタル化していて、一般的な素材サイトと同じようにオンライン上で写真や動画の素材をレンタルできます。が、気をつけて欲しいのは、その条件です。
ロイヤリティーフリートライツマネージド
ロイヤリティーフリーは、データサイズによって料金が違い、一度購入したら何度でも使えるというものです。一般的な素材販売サイトと同じです。
特殊なのが、ライツマネージドです。
っていうか、デジタル以前はライツマネージドが普通だったんですけどね。
ライツマネージドは、素材をレンタルするっていう感じです。そして使う目的や期間によって、料金も変わってきます。
例えば、A4のチラシに使用する場合、使用期間が1ヶ月なら40,425円、1年なら72,765円といった感じです。
試用期間1ヶ月となると、期間限定のイベント用のフライヤーとかですね。1年くらいなら、例えばスクールの募集チラシとかでしょうか。
そう言った感じで、使用目的や期間を申請して、料金を出してもらいます。
けっこう厳しく管理されているので、期間や目的が違ったものに使用すると連絡が来て追加料金を支払わなければなりません。私も20代の頃に勤めていた会社で一度追加料金を払ったことがあります(泣)
あるクライアントさんにポスターのデザインを、アマナイメージズの素材を借りて制作しました。で、印刷はクライアントさんが取引のある印刷会社にしてもらうということだったので、データで渡しました。
すると、クライアントさんが、納品されたデータは好きに使っていいと勘違いされて、新聞広告を出されたんです。
しかも、新聞広告は四国限定のものだったんですけどね…
広告が出て、しばらくして電話がかかってきて、契約とは違うので追加料金をお支払いくださいって電話がかかってきました。
なので、アマナのライツマネージドを使った時は、クライアントさんにもしっかり説明する必要があります。
じゃあ、ライツマネージド使わなきゃいいんじゃない??って思いますよね。
私はめったに使いませんが、やっぱりポスターなどイメージが大切なものって、写真の品質が重要なんですよね。
オリジナル写真を撮影するために、モデルさんを選んで、下調べをしてロケ地を選んで、カメラマンを用意して、スケジュールを調整して…となると、数万円程度で高品質な写真が使えるなら、全然お得なんですよ。
しかも、歴史的な写真(例えば1964年のオリンピックの写真とか)があったり、有名写真家の写真があったりするので、どうしてもっていう時があるんですよね。
テレビ番組なんかでも、資料写真に「アマナイメージズ」ってキャプションが入っていることがよくあります。暇なときにでも、ちょっと見てみると楽しいですよ!