商品デザイン事例|「いい商品なのに売れない」を解決。地方ブランドを生まれ変わらせる!

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小さなお店からの商品デザイン依頼|いい商品なのに売れないという悩みを解決

今回ご紹介するご依頼は、私が住んでいる滋賀県で、昔ながらの布団を扱う地域密着型の小さな布団屋さんが主人公です。

オーナーご夫婦が二人三脚で営むこのお店は、長年地域に愛されてきました。
「睡眠健康指導士」などの資格も持ち、専門性の高いお店です。

しかし、ひとつ大きな課題がありました。

それは——
若い世代の新規顧客がなかなか増えないこと。

今は常連のお客様に支えられているものの、
将来を考えると「このままではいけない」という危機感を持たれていました。

そこで、従来の布団以外にも「目玉になる商品を開発」されていたのでした。

町の小さなお店が抱えていたリアルな悩み

このお店が大切にしていたのが、地元・滋賀の伝統素材「真綿(まわた)」です。
真綿とは、蚕の繭をわた状にしたもの。100%シルク製のわたのことです。

滋賀県米原市は、古くから近江真綿の産地として知られています。
絹から作られる真綿布団は、100万円を超えることもある高級品です。

実際、寝具メーカーの老舗である 西川株式会社 も、滋賀発祥。

しかし——
時代の変化とともに、真綿の需要は大きく減少。
現在では、生産農家もわずか数軒にまで減っています。

滋賀県|琵琶湖と米原市周辺

それでも真綿には、他の素材にはない圧倒的な価値があります。

  • ホコリが出にくい(蚕の長い一本糸構造)
  • 吸湿性・保温性が非常に高い
  • 天然素材ならではのやさしさ

つまり、「機能価値」は非常に高いにもかかわらず、“伝わっていない”だけだったのです。

自分たちで商品企画した「手作り膝掛けキット」は素晴らしかったけど…

ご夫婦はすでに、真綿の魅力を伝えるための商品を開発されていました。

それが「手作り膝掛けキット」です。

高価な布団では手が届きにくいため、より気軽に体験できるサイズとして膝掛けに。

さらに特徴的なのが、真綿を自分で引き伸ばして作る体験設計。

真綿は、引っ張ることで空気を含み、ふんわりとした綿になります。この工程を体験することで、素材理解が一気に深まる。ここにはすでに、非常に優れた価値設計がありました。

なのに、この「真綿の膝掛け 製作キット」は、なかなか売れることはありませんでした。

ご依頼をいただくことになったきっかけ

この「真綿の膝掛け 製作キット」をなんとか売れるようにしたい、との強い思いで、私に「リ・デザイン」のご依頼がありました。

この費用は「小規模事業者持続化補助金」を申請して賄うとのこと。申請用の資料製作からお手伝いさせていただくことになりました。

商品が売れない理由は「使うシーンが想像できない」こと

この真綿の膝掛けには、大きな壁がありました。

真綿を引き伸ばす作業は、必ず2人で行う必要があるのです。

つまり——

  • 一人では完成できない
  • 誰と作るかが曖昧
  • 使用シーンが具体的に想像しづらい

結果として、「いい商品なのに、購入の決め手が弱い」状態になっていました。

これは小さな企業が自分たちで商品企画した時に、非常によくある課題です。

商品デザインの転換点|“ターゲット”と“シーン”の再設計

そこで私がご提案したのが、

「新生児用のかけ布団キット」への再設計です。

ポイントは3つです。

① 誰が使うかを明確にするターゲットは「これから親になる夫婦」
② 誰と作るかを自然に決める真綿を引っ張る作業=
パパとママが一緒に行う共同作業に。
③ 使うシーンに意味を持たせる完成した布団は、生まれてくる赤ちゃんのための特別な一枚

価値が一気に変わる「ストーリー設計」

この再設計によって、商品は単なる膝掛けから

「家族のはじまりを形にするプロダクト」へと進化しました。

  • 天然素材100%で新生児にも安心
  • ホコリが出にくく、衛生的
  • 保温・保湿性に優れている
  • サイズも新生児に最適

さらに、

「二人で一緒に作る時間」そのものが価値になる。

モノではなく、体験と記憶を売る商品へと変わったのです。

出産祝い市場への展開|販路と価格の再構築

そして最後に、

「出産祝いとして贈れる商品」にすることをご提案しました。

  • 高級感のあるパッケージ設計
  • ギフトとして成立する価格帯
  • ストーリーが伝わる同梱物

これにより、

  • 自分用ではなく「贈る理由」が生まれる
  • 購入ハードルが下がる
  • 客単価を維持しながら販路が広がる

という成果が期待できます。

地方の商品開発で本当に必要なのは「デザイン思考」

この事例で重要なのは、ゼロから商品を作ったわけではないという点です。

すでにあった価値を、

  • 誰に届けるか(ターゲット)
  • どんな場面で使うか(シーン)
  • どう意味づけるか(ストーリー)

という視点で再設計しただけです。

つまり——
商品開発=デザインそのもの。

見た目を整えるだけでなく、価値の伝え方まで設計することが、これからの時代には不可欠です。

ブランディングで整えた「伝わる形」

この商品開発において、私が担当したのは
単なるデザインではなく、ブランド全体の設計です。

具体的には、以下の制作を行いました。

  • ロゴマーク
  • パッケージ(箱・帯・カード)
  • パンフレット
  • お布団の作り方動画
  • ノベルティ(エコバッグ・トレーナー)

商品そのものだけでなく、「どう見せるか」「どう伝えるか」まで一貫して設計しています。

商品デザイン後に起きた変化|販路が広がった理由

多くの方が、「商品ができたらデザインを考える」と思いがちですが、実際にはその逆です。

どう売るか、誰に届けるかを決めることが、デザインの役割。

ここが整うと、

  • 発信の言葉が変わる
  • 商品の見せ方が変わる
  • お客様の反応が変わる

すべてが連動して動き始めます。

「このままじゃもったいない」と感じた方へ

いい商品なのに、なぜか選ばれない。
発信も頑張っているのに、反応が薄い。

それは、商品の魅力が足りないのではなく、
「伝え方」と「見せ方の設計」がズレているだけかもしれません。

今回のように、

  • ターゲットを少し変える
  • 使うシーンを明確にする
  • ストーリーを加える

それだけで、商品はまったく別の価値を持ちはじめます。

まずは「今の状態」を整理してみませんか?

いきなり制作のご依頼でなくても大丈夫です。

  • 自分の商品、このままでいいの?
  • 何を変えたらいいのか分からない
  • 誰に届けるべきか迷っている

そんな段階でも問題ありません。

現状の整理と方向性のアドバイスを、無料でお話しています。

無料相談はこちら(30分)

・商品の見せ方の方向性
・ターゲット設定の見直し
・ブランディングの簡単なアドバイス

などを、やさしく分かりやすくお伝えします。
まずはお気軽に無料相談をお申し込みください。

ハンドメイドアクセサリーのブランディング事例もぜひ参考にご覧ください。

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