グラフィックデザイナーって、webデザインとは違うの?
厳密に言うと、紙物のデザインをしているのをグラフィックデザイナーって言うので、webデザイナーとは違います。が、結局、Adobeのイラストレーターを使えるなら、グラフィクデザインもwebデザインもどっちもできると思います。
そもそも、デザイナーってよく聞くと思いますが、どういうことをやってるか知っていますか?
デザイナーにも色々分野があるんです。
まずは、デザイナーと言って、私が思い浮かべるジャンルは以下の感じ。
●ファッションデザイナー
●グラフィックデザイナー
●パッケージデザイナー
●プロダクトデザイナー
●インテリアデザイナー
●エディトリアルデザイナー
●キャラクターデザイナー
●テキスタイルデザイナー
パソコンの発達で新しくできたデザイン分野はこんな感じ
●Webデザイナー
●CGデザイナー
●UI/UXデザイナー
●3DCGデザイナー
たくさんありますよね。
その中で、未経験者・初心者が目指しやすいデザインのお仕事を紹介します!
初心者におすすめグラフィックデザイナーの仕事
WEB系のバナーデザイン
WEBサイト全体をデザインすることもありますが、まず最初にまかされるのは、バナーの制作などのパーツ制作だと思います。
ネットショップを運営されているクライアントさんなら、頻繁にバナー制作は発生します。
年間のキャンペーンの予定、季節のイベントに合わせたセールなど、計画を立てて作業していくと効率よくこなせて行けると思います。
もし、ネットショップを運営されているバナーの制作依頼があれば、少しくらい安い仕事でも進んで受けることをおすすめします!
セールやキャンペーンなど、年間でスケジュールを立てて、契約していただけると、バナーひとつ当たりの費用も抑えられますよ!と継続契約に繋げましょう。
WEB系広告用の画像デザイン
自社のサイトに使うバナー以外に、広告に使う画像の作成も多い仕事です。
googleやyahooのいわゆるWEB広告で表示される画像の作成が今まで多かったですが、最近ではインスタグラム用の広告画像などの制作も多くなってきました。
インスタの場合は、スライダーで何枚かの画像を組み合わせてストーリーのある広告を作ったりもします。簡単な動画なら、adobe Animateで作ったりします。イラレのデータがコピペできるなど互換性があるので、使いやすいですよ。
ロゴマークのデザイン
ロゴマークは簡単なようで難しいジャンルです。とくにCI(コーポレートアイデンティティ)と呼ばれる会社のロゴマークですね。これを任せられるようになったら一人前かなと思います。
ただし、個人事業主や起業したばかりの方達も会社のロゴマークってあったらいいですよね。
ちょっと言葉は悪いですが、とりあえずロゴマークが欲しい!という人は結構たくさんいます。
そういうニーズをうまくキャッチできれば、お仕事につながることも可能性大です!
名刺デザイン
同じように個人事業主や起業したての方は名刺が必須です。ロゴマークと一緒に名刺デザインも依頼してもらえるケースが多いです。
名刺は小さいので、なかなか高いデザイン費をいただくことは難しいのですが、リピートして注文していただけるので、クライアントとの関係構築という意味で、安くても受注しておきたいところです。
パンフレットのデザイン
WEBサイトを新規で作成する、もしくはリニューアルすると、会社案内のパンフレットも作りたいというケースがよくあります。サイトの内容をまとめる感じのパンフレットなら、同じデザイナーに発注した方が費用も割安になりますし、一から打ち合わせする必要がないので手間も省けます。
パンフレット制作時に気をつけたいことは、どういったシチュエーションで使うものなのかということ。
例えば、営業マンが客先で自社をPRするために見せるパンフレットなら、やっぱりA4サイズがいいです。バーンと見開きで迫力のある写真なんかがあるといいですね。観音開きになるタイプも、開けた時に綺麗なビジュアルだと、とても印象に残ります。
A4サイズの会社案内は、取引額が高額になりやすい業種や、B to Bの企業さん向きだと思います。
これが、個人をターゲットにしているB to Cの企業さんだったりしたら、ちょっとコンパクトで簡単なものを用意しておくとよいかと思います。
手軽に持って帰ってもらえる、さらっと読んで理解してもらえる。というコンセプトで。
A4を3つ折にしたタイプや、複数ページが必要ならA5サイズくらいがいいかもしれません。
ポスターデザイン
ポスターとは、概ねA3サイズ以上で壁などに貼ってイベント等の告知をするものですね。
デザインする時に気をつけなければいけないのは、離れて見ることが多いので小さな文字はあまり使わないように、遠くから見てもわかりやすいようにメリハリ(ジャンプ率の高い)あるデザインがいいと思います。
写真をメインに使う場合は、使用する写真の元データのサイズに気をつけてください。
使用するサイズに拡大した状態で、解像度200dpi以上は必要です。
最近のスマホやコンパクトデジカメでも大きなサイズの写真は取れますが、おそらくA3くらいが限界かなと思います。それ以上のサイズで印刷する場合は、一眼レフ等のプロが使用するようなカメラで撮影する方がいいと思います。
制作時はどこに掲示するかということも念頭にいれてデザインするようにしてください。
印刷では、屋外に掲示するのか、屋内に掲示するのかで紙を選ぶようにしてください。
屋外であれば、耐光性、耐水性のある紙に印刷すれば安心です。
よくある選挙用のポスターなんかは、ユポ紙という耐光性、耐水性に優れた紙が使われている場合が多いです。
WEBサイトのデザイン
WEBサイトの制作は、大きなサイトだと役割分担して制作することがほとんどです。
●ディレクター
●デザイナー
●コーダー
●プログラマー
ざっくり、こういうメンバーです。
ただし、副業でやるのであれば、やはり小さなwebサイトが主流になると思います。
jimdo、wixなどのノンコードで作れるシステムを利用するか、ワードプレスのテーマに沿って制作するというのがおすすめです!
webサイトの場合は、コーダーさんと組んで仕事をするようにすると、デザイン業務だけに専念できるのでおすすめです。コーダーさんはデザイン嫌いも多いので、デザインだけさせて下さいっていうと喜ばれると思います!
未経験ならAdobeのイラストレータとフォトショップを学んでください
webデザインで、最近はFigmaのような無料かつオンライン上で使えるソフトが人気かと思います。が、どうせ勉強するのであれば、Adobeのイラストレータとフォトショップを学んでください。これは、強くおすすめします。
なぜかと言うと、色々と応用が効くからです。特にwebデザインもやりたいけど、ロゴデザインもやってみたい…など、幅を広げて行きたい場合は、やはりAdobeのソフトでないと無理なこともあるのです。
例えばなのですが、Canvaの場合ですと有料版しかCMYKで書き出しできない…などなど、ちょっとずつ不都合なことがあったりするのです。
で、とりあえずイラストレータとフォトショップが使えれば、他の編集ソフトはだいたいカンで使えます。
使いたいんだけど、Adobeのソフトって高いからな…と言う場合は、デジタルハリウッド校の「Adobeマスター講座」を受講するのがおすすめ。1年間のAdobeのライセンスがついて、39,900円という格安さ!もちろん商用利用もオッケー!
実は、私も毎年、デジタルハリウッド校の「Adobeマスター講座」の受講生になって、Adobeソフトを使っています。
というか、私の同業者は、ほぼデジタルハリウッド校の「Adobeマスター講座」の受講生です(笑)
誰でも最初は未経験。思い切ってフリーランスで始めよう!
誰でも初めての時は、ドキドキします。だけど慣れるとそのドキドキは、楽しみのドキドキに変わって行きます。
できることから始めて、少しずつステップアップしていけば、副業デザイナーとしてはOKじゃないでしょうか。
私の感覚的ですが、空いた時間だけ仕事をするっていうのを3年くらい頑張れば、普通のグラフィックデザイナーになれると思います♪
現実として、40歳未経験から正社員で採用されるというのは難しいと思います。派遣やアルバイトでも未経験というのはかなり確率が低いんじゃないかなと思います。
なので、思い切ってフリーランスとしてデザインの仕事を始めてみましょう!
おすすめは「ココナラ」
とにかくいろんな人が色んなスキルを売っています。
実績と経験を積むために、格安でロゴデザインやバナーデザインを受けるのもいいと思います。
40歳以上なら、ディレクターを目指そう!
ディレクターって何??って思いましたよね。デザイン業界のディレクターって、簡単に言うと「取りまとめる人」というイメージです。
一般的に、web制作会社には、クライアントの要望を制作チームに伝える橋渡し的な「ディレクター」という役割の人がいます。逆に、制作チームからの提案をクライアントに伝えて納得してもらうのもディレクターの仕事です。
ディレクターに求められるスキルは、まずはコミュニケーション力。そして、制作を滞りなく進めていく「仕切り力」。
例えば、クライアントが「ロゴをもっとギュイーンって動く感じにできない?」って言ったとします。
「はい!わかりました!制作チームに伝えます。」では、無能なディレクターです(笑)
「その動く感じにはどういう意図がありますか?」
「動かすためには、プログラムを制作する時間とコストがかかりますが、費用対効果は高くないと思います。」
「プログラムを追加することで、通信速度が遅くなるため、ユーザーのストレスになります。」
「ロゴを目立たせる他の方法がないか、デザイナーと相談しますね。」
くらいの対応はして欲しいところです。
こういうのを、クライアントの偉いさん、もしくは社長にしっかり伝えられるのは、ある程度年齢が上の人がいいんですよね。もちろん、ディレクターはweb制作に関する知識は必要ですが、実際に手を動かす必要はありません。
小さな制作会社の場合、営業兼ディレクターというのもあると思います。意外と未経験でも就職できそうな職種だと思います。
前職の経験を活かし、webコンサルを目指す
私の知人なのですが、長く飲食業界で働いた後に、webデザイナーに転職した人がいます。チェーン店の店長を努めたこともあるそうです。
webデザイナーとして、一番初めに受注したのは、知人の飲食店のwebサイトだそうです。完全にコネです。
テイクアウトのワッフル店を出店するので、webサイトを作って欲しいとの依頼だったそうです。
その際、メニューのワッフルを見て「あと50円高くても売れると思います。その50円を顧客サービスに回した方がリピート率が高くなるんじゃないですか?」「前の会社で頼んでいたフード専門のカメラマンがめちゃくちゃ良い写真撮るので紹介しましょうか?」「ドリンクの紙コップ、いい会社ありますよ」などなど、飲食店で培ってきた経験を話しただけで、大感謝されたそうです。
結果、webサイトだけでなく、看板やメニュー表、ショップカード等々の全てのデザインを任せてもらえたそうです。しかも、他の飲食店も次々に紹介され、今では飲食店のブランドコンサルタント的な肩書きで仕事をしています。
前職の経験があれば、その業界専門のwebデザイナーとしてなら、いきなりフリーランスでも十分やっていけるのではないでしょうか?
ぜひ、勇気を持ってチャレンジしてみてください☆